あやめ池商店街は、近鉄菖蒲池駅の南に位置する。あやめ池と言えば、近鉄あやめ池遊園地で有名であるが、遊園地は駅北の商店街と反対側である。
　遊園地へ電車で来た場合は、行きか帰りに南口を利用することになる。

　あやめ池は、西大寺と学園前の中間にあり距離も非常に近い。この両地区は駅の乗降客数も多く、駅周辺を中心に大きな商業集積がある。また、近鉄線で分断されていることや傾斜地が多く道路も狭いため、あやめ池商店街の商圏は狭域となっている。
　商店街の加盟店は約35店舗で商店も少ないし、商店の多くも旧態とした店舗で商店街としての魅力は乏しく、他地域からの吸引は望めない。
　周辺には閑静な住宅が多くあり、大阪の影響を受けた住民のニーズを満たすような店舗もない。

あやめ池遊園地との相乗効果
　近年は東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど巨大なテーマパークが人気となり、電鉄系の古い遊園地は衰退の一途である。このあやめ池遊園地も以前のような賑わいはなくなっている。
　少なくなったとはいえ、春・秋の行楽シーズン、夏のプールなどには人出は多いが、商店街との相乗効果は殆どない。私も子供の時から数十回は来ているが商店街で買物した記憶はない。遊園地で遊んだ後、ショッピングも楽しめるようなゾーンが必要ではないか。